マッドマイクの4ローターMAZDA3、パイクスピーク準備進む【マッドマイク】
パイクスピークポロジェクト日本最終テスト
いつも弊社モータースポーツ活動にご協力頂きまして、誠にありがとうございます。
この度はパイクスピークプロジェクトの日本国内最終テストの報告書を提出させて頂きます。
<日本国内最終テスト>
2023年3月16日 岡山国際サーキット 晴れ
2回目となる今回のテストは日本での最終テストとなります。
1回目のテスト走行の際に問題になった点、冷却系、ドライビングポジション、パワステ不良、リアのトラクション不足、以上の点を改良して臨みました。
<冷却系>
この車両はリアラジエターで走行風が当たりにくかった為、水温が上昇していました。
フロントにサブラジエターを制作して装着しました。
リアラジエターに走行風が当たるように、天井をカットしダクトを制作し取り付けました。
これにより、外気温20度の状態でも走行可能になりました。
<ドライビングポジション>
エンジンルームと室内のファイアーウオールに穴を開けなおし、ステアリングシャフトを寝かす方向に移動させ、シートレールを作りなおし、オルガンペダルの位置を変更しました。
これによりドライビングポジションが改善致しました。
<パワステ不良>
ステアリングシャフトのUジョイントの位置を変更し、負荷を減らし、パワステポンプの容量を上げました。
<リアのトラクション不足>
KW製サスペンションのバネレートを上げ、レイズ製ホイールを10Jから11Jに変更して15mm外側にだして、TOYOタイヤ製スリックタイヤを以前よりもソフトのコンパウンドを用意して頂き対策できました。
合わせてリアディフューザーや追加のカナードを制作して、ダウンフォールを得る方向のセットアップに変更しました。
以上の点を解消して今回の最終テストに臨みました。
テストは30分を3枠用意しました。
1枠目は変更点の点検やECUマッピングのチェックを入念に行いました。
2枠目は新品スリックタイヤを用意して足回りのセットアップを入念にしました。
3枠目はタイム計測やロングランのテストを行いました。
リアのホイールをワイドにしたことにより、リアフェンダーにタイヤが干渉するトラブルがありましたがそれ以外は問題なく終了しました。
車両は2回目のテストで得たデータで、改善できる部分を船済みまでに行ってまいります。
車両の船済みは3月23日行って、4月20日にアメリカ ロサンゼルスに到着いたします。
アメリカで数回のテスト走行をこなし、6月の本番に向けて調整してまいります。