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2023.05.31 MFJ

鈴鹿8耐に向けて着実に前進【TONE RT SYNCEDGE4413 BMW】

宮城県スポーツランドSUGOで、全日本ロードレース選手権第3戦が行われた。
<JSB1000クラスレポート>
金曜日の練習走行は各クラスの走行毎にコンディションが変わり不安定な天気となった。
JSB1000クラスの1回目はウェツトで星野選手はタイヤのテスト項目も無かった為、リスク回避も含めて走行をキャンセル。
午後の走行はドライコンデイションで走り始めるも、途中から雨となり、タイヤテストを消化できず終わってしまったが、調子は悪くない様子で予選を迎えた。
5月20日(土)公式予選/決勝Race1 22Laps 予選WEATHER::雨 COURSE:ウェット
#22 星野 知也選手 Race1予選 2位(1’39.134)→決勝 16位
JSB1000クラス予選の路面コンデイションは完全ウェット、レインマイスターと呼ばれる星野選手はST1000のレインタイヤで走り始めタイミングモニター上位に付ける。一度ピットに戻りセッティングを変更した事により更にタイムアップ、予選終了間際にマークした1分39秒134で2番手タイムとなり、会場内を沸かせた。
ヤマハワークス2台の間に割って入る快挙、チームとしてもJSB1000クラス&BMWでは初の予選2位獲得となった。(ST1000クラスでの予選2位は2020年に獲得している)
~JSB1000クラス 決勝Race1~ WEATHER::曇り COURSE:ドライ
そして午後の決勝Race1、星野選手の気持ちとしてはウェットレースを走りたかったが、コースコンデイ
ションはドライ、星野選手は最前列のグリッドに付きレースはスタートした。
絶妙なスタートを切り、全日本で初のホールショットを奪い、1コーナーを駆け抜けていった。
1周目は5位で通過、その後は通常上位を走るレースペースの速いライダー達が後方から追い上げて来ていた為、ポジションをキープするのが難しい状況となった。レース後半、ポイント圏内14位を走行していたが、ラストラップに2台の先行を許し16位でフィニッシュとなった。結果としては残念であるが、
ホールショットという「見せ場」を作り、強力なインパクトを見せた星野選手の頑張りを称えたい。
5月21日(日) 決勝レース WEATHER::晴れ COURSE:ドライ 22Laps
#22 星野 知也選手 Race2 予選 4位(1’39.787)→決勝 19位
レース2は予選でのセカンドベストタイム順となり、星野選手は2列目からのスタート、今回はスタートダッシュを決められず、ポジション取りが上手くいかなかった事で1周目は12位。
そのポジションを維持すべく走行していたが、タイヤの内圧不足により、リアタイヤのパフォーマンスが出せなかった事でレース中盤からポジションダウンを余儀なくされ、最終的には19位でレースを終えた。

<ST1000クラスレポート>
両ライダー共、1週間前の事前テストから金曜日の練習走行まで、ドライとウェットの様々なコンディション
で走行する事となった。
綿貫選手は練習走行2回目(雨)で転倒したが、全体的には良い感触を得て予選に挑んだ。
そしてSUGOでの走行が初めてとなる吉田選手は、テストからややコース攻略に苦戦していた。特に雨の走行ではなかなかタイムが上がらなかったが、ひたすら走り慣れるしかないという事で予選を迎えた。
5月20日(土)公式予選 WEATHER::曇り COURSE:ハーフウェット→ドライ
#35 綿貫舞空選手 予選 12位(1’30.697)
#39 吉田愛乃助選手 予選 26位(1’35.892)
予選は雨は止んでいたがコース上はウェットパッチが残り、徐々にドライへと路面が変化する難しいコンデイションの中で行われた。両ライダー共スリックタイヤでコースイン、予選時間をフルに使い、条件の良くなる後半まで周回を重ねてタイムを出す事にした。綿貫選手は予選序盤から積極的に攻めてタイムアップしていき、予選終了間際にベストタイム1分30秒697を出して12位。
吉田選手は路面コンデイションの変化への対応が上手くいかず、思うようにタイムアップできないまま予選を終え、ボーダーラインギリギリでの予選通過となった。
5月21日(日) 決勝レース WEATHER:晴れ COURSE:ドライ 18Laps
#35 綿貫舞空選手 転倒リタイヤ
#39 吉田愛乃助選手 16位
ST1000クラスレースは前のJ-GP3クラスレースで赤旗中断により2ヒートレースとなった為、スタート進行が20分遅れで始まった。
綿貫選手はスタートでやや出遅れるものの、1周目はポジションを落とす事なく12位。その後も良いペースで走り、2周目には10位へとポジションアップして前を走る#13豊島選手を追う。しかし4周目、コース上に有った転倒車のデブリに乗ってしまい1コーナーでスリップダウン、そのままリタイヤとなった。
非常に良い走りをしていただけに残念な結果となってしまった。
一方、吉田選手は上手くスタートを切りポジションアップ、1周目は21位でコントロールラインを通過していく。その後、上位を走る選手の転倒が有った事でレース中盤には16位を走行する。
前を走る#23和田選手との差は開いていた為、ラストラップにウィークベストタイムを出すもののそのままの順位でゴールとなり、目標としていたポイント獲得はならなかった。

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