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2023.05.31 DRIFT

『FDJ2』今シーズンの開幕戦【深田 一希】

昨年にライセンスを獲得出来、今年FDJ2に参戦させて頂く事を決めてから、今まで練習をしてきたS15シルビアではなく、参戦車輌として新たにJZX100チェイサーを制作して頂きました。準備期間が短かった事もあり、試運転と手直しを終えて実際に練習が出来たのが本番直前の木曜日の短時間のみとなってしまい、車やタイヤに慣れきれていない状態で予選日を迎えました。準備不足による不安はありますが、精一杯頑張りたいと思います。

《4月15日(土) 予選日 天気:雨》
先日の練習日とは違い、ウエットコンディションでの予選となりました。
この日の審査は、フォーミュラDでも使用されているコースレイアウトで、コーナーやゾーン構成も同じく設定されています。練習で何度か走行した事はありますが、実際に走行すると見た目以上にテクニカルで、パワーも必要なレイアウトです。
また、FDJ2では、タイヤは『ADVAN NEOVA AD09』指定のワンメイクとなるのですが、ウエット路面での走行は初めてで特性も分からないので、朝からの短い練習時間の中で少しでも慣れて何とか形に出来ればと思います。

練習走行
朝から公式車検の後、午前中に約2時間の練習走行が設けられていました。
車輌もタイヤも初めてのウエット走行という事もあり、少ない練習走行の間になるべくまとめなければと思っていたのですが、振出しでのスピンが目立ち、全くつかみきれないまま練習時間が終わってしまいました。このままだと予選でもスピンをしてしまい得点が入らないのではないかという不安で、どんどん焦りが出てきてしまうという悪循環に陥ってしまったのだと思います。
しかし、スタッフや他チームの選手、お客様などからも応援や励ましの言葉を頂いたので、昼からの予選に向けて気持ちを落ち着かせてしっかり走ろうと思いました。

予選一本目
FDJ2では、全参加選手が予選を二本走行し、ベストスコア順で上位16位までのみが予選通過となります。走行が始まるまでに、車のセットを扱いやすい様にと少し変更してもらい、一本目に臨みました。待機ゾーンに並んだ時、他選手のオイル処理が入り進行が押してしまった為、予選が一本のみで終わる可能性もあるという案内がありました。とにかくこの一本目はスピンせずしっかりと得点を取る走りを心掛けようと思いました。結果、振出しポイントの遅れやゾーンを取り切れなか った部分はありましたが、スピンはせず何とか走り切り63点を獲得出来ました。

予選二本目
一本目の走行を終えて二本目までの間に、一本目の走行を踏まえた足回りの調整や、
練習時から気になっていたM/Tのシフトフィーリングを点検して貰っていたのですが、作業が終わって待機ゾーンに向かった時点で私の走行順がタイムアウトとなってしまうという初歩的なミスをしてしまい、二本目を走行する事が出来ず終わってしまいました。得点を取れずに終わる選手も多い中、二本目にもう少しポイントを伸ばせれば予選通過も見えていただけに、悔しさと後悔が残ってしまいました。

[予選結果]
一本目の63点で全体の24位となり、予選通過する事が出来ませんでした。
たくさんの方々に応援して頂いて参戦出来たので、一生懸命走る姿を観て頂き、また良
い結果をご報告したいと思っていました。地元という事もあり、現地に応援
に来て頂いたりもしたので、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。
  しかし、過ぎてしまった事はいくら悔やんでもどうしようもないので、反省するところはしっかり反省し、決勝日は他選手の走りをしっかり見て勉強したいと思います。

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