2台はひとつでも順位を上げようと走り続けましたが叶わず【TOCHU ENEX TEAM IMPUL】
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦オートポリスITOCHU ENEX TEAM IMPULは予選で上向きの兆しを見せ平川亮が予選8位から5位入賞、関口雄飛は決勝を18位で終える
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
No.19 関口 雄飛 Yuhi Sekiguchi
No.20 平川 亮 Ryo Hirakawa
今シーズンは7大会、全9戦で争われる全日本スーパーフ ォーミュラ第4戦が5月20(土)~21日(日)、大分県のオートポリスで開催されました。ITOCHU ENEX TEAM IMPULのNo.20 平川亮は、予選8位から5位でフィニッシュ。No.19 関口雄飛はレース終盤で順位を上げていたものの最終結果は18位でレースを終えました。
5月20日(土) 公式予選
天候/晴れ 路面コンディション/ドライ
気温/23℃ 路面温度/37℃
4月に開幕したばかりの2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権。今シーズンは全7大会、9戦で行われるため、第4戦のオートポリスは早くも中盤戦となりました。
これまで決勝ではよいパフォーマンスを見せているものの、予選で苦戦しているITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台はセ ッティングを大きく変えてチャレンジすることにしました。その結果、この日の午前中に行われたフリープラクティスではNo.20 平川亮が1分25秒531で2番手のタイムをマークし予選に期待がかかります。
予選はいつものようにA、B、2グループに分かれて10分間行われ、それぞれ11台中上位6台がQ2に進みます。
Q1AグループにはNo.20 平川亮が出走。コースイン時にピットロードでエンジンがアンチストールモードに入るアクシデントがありましたが、チームは冷静に対応。平川亮も冷静な走りで1分27秒182をマークし5位でQ2にコマを進めました。
続いて行われたQ1BグループにはNo.19 関口雄飛が出走。セッション終盤のアタックラップ中に野尻智紀の代役で急遽出場することになったNo.1 大津弘樹がコースアウトしたためレッドフラッグが出され中断。残り3分でセッションが再開され、関口雄飛は1分27秒465をマークし3位でQ2進出を果たしました。
ITOCHU ENEX TEAM IMPULにとって久々に2台そろってのQ2進出となりました。
7分間12台で争うQ2では、No.20 平川亮が1分26秒762で8位。N0.19 関口雄飛が1分27秒064で10位となりました。平川亮は昨年のこのレースで8位からスタートし優勝を果たしているので、決勝での巻き返しに期待がかかります。
5月21日(日) 決勝
天候/晴れ 路面コンディション/ドライ気温/23℃ 路面温度/38℃
レース距離 4.674㎞×42周=196.308㎞
夏のような強い日差しが照り付ける中、スケジュール通り15時にレースがスタート。スタートではNo.20 平川亮が少し出遅れ、オープニングラップはNo.19 関口雄飛が9位、No.20 平川亮が10位という順で戻ってきました。その後、3周目の第1コーナーで平川亮が関口雄飛を抜き返し再び順位を入れ序盤のレースは進んでいきました。
トップの車両が10周を終えた時点から、最終ラップの1周前までにタイヤ交換の義務があるため、10周を終えると各チームの戦略が動きだします。ITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台はステイアウトし、オーバーカットを狙いました。
上位では7位を走行していたNo.6 牧野任祐がピットインし、No.20 平川亮が8位、No.19 関口雄飛が9位にポジションアップ。 12周目には5位を走行していたNo.12 福住仁嶺がピットインし平川亮が7位、関口雄飛が8位。
14周目にNo.15 リアム・ローソンがピットインし、平川亮が6位、関口雄飛が7位。さらに15周目には3位を走行していたNo.39 阪口晴南がピットインし平川亮が5位、関口雄飛が6位。そのままの順位でレースの半分が過ぎるまでITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台は走行を続けていきました。
26周目にトップを走行していたNo.38 坪井翔がピットインし、平川亮が4位、関口雄飛が5位。27周目に3位を走行していたNo.53 大湯都史樹がピットインし平川亮が3位、関口雄飛が4位にポジションアップ。
ここまでクリーンなレースが展開されていましたが、29周目にインシデントが発生しました。No.53 大湯都史樹がNo.39 坂口晴南にジェットコースターストレートのエンド、ターン11の侵入で接触。大湯都史樹がコースアウトしセーフティカーが導入されることになりました。
このタイミングでITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台はピットイン。スタッフは2台同時のピット作業を行い、No.20 平川亮を7位、No.19 関口雄飛を18位でコースに復帰させました。
34周目にセーフティカーがコースから外れレースが再開。再開直後の第1コーナーでNo.20 平川亮は狙いすませたようにNo.65 佐藤蓮を抜き去り6位に浮上。さらに35周目のターン10、ジェットコースターストレートの立ち上がりでNo.5 牧野任祐を抜き去り5位をもぎ取りました。No.19 関口雄飛もセーフティカー明けから終盤にかけて徐々に順位を上げレース終盤には13位までポジションアップしていました。
ファイナルラップまでITOCHU ENEX TEAM IMPULの2台はひとつでも順位を上げようと走り続けましたが叶わずNo.20 平川亮は5位。No.19 関口雄飛は16位でチェッカーを受けましたが、セーフティカーラン中にコースアウトがあったとしてレース結果に5秒加算され、正式結果では18位となりました。
この結果、NO.20 平川亮は28pts.でドライバーズランキング5位、ITOCHU ENEX TEAM IMPULも28pts.でチームランキング5位となり、6月17日(土)~18日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される第5戦に向かいます。
TEAM IMPUL NEXT Race Information
● Super耐久 第2戦 5/26(金)~28(日) 富士スピードウェイ
● SUPER GT 第3戦 6/3(土)~4(日) 鈴鹿サーキット
● 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦 6/17(土)~18(日) スポーツランドSUGO