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2023.07.12 その他

ゴール目前で無念のリタイア 【Audi Team Hitotsuyama】

Audi Team Hitotsuyamaは、2023年7月8日〜9日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ Supported by BRIDGESTONE 第3戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」のST-Zクラスに参戦しました。

時折雨が降る不安定な天候のもと行われた決勝レースは、後半に追い上げを見せたものの、ゴールまであと数分というところでマシンがストップし、惜しくもリタイヤという悔しい結果になりました。

公式予選
第6戦の岡山とともに、シリーズ中最短の3時間レースとして開催されるこの第3戦には、A:山脇大輔、B:神 晴也、C:ショーン・ウォーキンショーの3ドライバーでエントリー。これを支えるチームは、前戦の富士24時間レースで酷使されたマシンを徹底的に整備し、表彰台獲得を目指してスポーツランドSUGOに臨みました。

いまにも雨が降り出しそうなあいにくの空模様のもと、7月8日午後2時5分から公式予選が始まりました。スーパー耐久ではAドライバーとBドライバーの合算タイム順で決勝のスターティンググリッドが決まります。

まずは山脇がAドライバーを対象とした15分間のセッションに挑みました。ウェット宣言が出されていたものの、山脇はスリックタイヤでコースへ向かいます。4周目からタイムアタックを開始した山脇は、この周に1分31秒822をマークすると、その後は周回ごとに自己ベストを更新。最終的には9周目に記録した1分30秒878がベストタイムになりました。

Bドライバーを対象としたセッションは小雨に見舞われ、スリックタイヤでコースに出た神は雨が強くなる前に早々にタイムアタックを開始します。さっそく3周目には1分28秒457を叩きだし、5周目にはさらにタイムを短縮し1分27秒781をマークします。しかし、その周回に走路外走行があったとしてタイムが抹消され、3周目のタイムが神のベストでした。

その結果、A/Bドライバーの合算タイムはクラス8番手、総合では14番手となりました。

ST-Z Class Qualifying Result
P1 #26 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4
P2 #885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO
P3 #52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4

P8 #21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMS

決勝
上空を覆う厚い雲から霧雨が舞い始めたスポーツランドSUGOでは、7月9日午後2時、ローリングスタートで3時間耐久レースが始まりました。第1ドライバーを務めるのは山脇。3レース目にして初めてスタートを担当します。ライバルたちのほとんどが最初のスティントをプロドライバーに任せており、さらに、スタート後は時折雨が強まるといった厳しいコンディションにもかかわらず、山脇はマシンを上手くコントロールしながら、38周、60分強のセッションを無事に駆け抜け、第2ドライバーのウォーキンショーにステアリングを託します。

タイヤ交換は行わず、給油のみでコースに復帰したウォーキンショーは、クラストップから2周の遅れを取り戻すべく、ペースを上げていきます。この時点で#21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMSはクラス8番手で、7位の#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4RSとは70秒あまりの差がありました。しかしレースが折り返しを迎えるころには#19 718GT4RSとの差は約45秒まで縮まっていました。

スタートから約1時間45分が経過したところで、クラストップを走行していた#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOがコースアウトしマシンを停止。これによりFCY(フルコースイエロー)が導入され、その後、セーフティカーに切り替わりました。チームはこの機にウォーキンショーをピットに呼び寄せ、第3ドライバーの神に交替。当初、タイヤ無交換を想定していましたが、大事を取ってリア2本を交換し、神をコースへと送りだしました。

この作戦が功を奏して、セーフティカーが解除された71周の時点で神がドライブする#21 Audi R8 LMSは、#19 718GT4RSの約4秒後方に迫り、それから9周後には#19 718GT4RSをオーバーテイクしてクラス5番手に浮上します。一方、後方からは#34 SUN’S TECHNO AudiR8LMS GT4が追い上げを見せ、レースも残り20分というところでこの2台がテールトゥノーズの5位争いを演じることに。神は約10周にわたり#34 Audi R8 LMSを抑えましたが、フィニッシュまであと数分というところで#34 Audi R8 LMSが#21 Audi R8 LMSの左リアに接触。これがもとで#21 Audi R8 LMSの左リアタイヤはバーストし、最終コーナー先の上り勾配でマシンは停止しました。

レースはそのまま終わりを迎え、チェッカードフラッグを受けられなかった#21 Audi R8 LMSは109周、2時間57分の力走にもかかわらず、惜しくも完走を逃す悔しい結果に。一方、リタイヤ扱いにはなりましたが、セーフティカー導入時のピットストップの判断がうまくいったり、第3スティントで神がAudi R8 LMS GT4の速さを見せることができたりと、評価できる点も多かったSUGOの第3戦。次のオートポリスでは必ず雪辱を果たしますので、引き続き応援をよろしくお願いします!

Race Result
P1 #52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4
P2 #26 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4
P3 #20 ナニワ電装TEAM IMPUL Z

DNF #21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMS

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