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2023.07.31 その他

シーズン後半戦、厳しさを痛感【ThreeBond Racing】

シーズン後半戦、厳しさを痛感

2023全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第5大会(第6戦)が、7月15日(土)~16日(日)にかけて4月初頭の開幕大会以来となる静岡県の富士スピードウェイで開催された。
6月第4週に富士で開催された合同テストでは必ずしも好感触が得られたわけではなかったので、チームはこれまでのセッティングを大幅に見直し、直近のレースでの状況を参考にセッティングを仕上げてレースウィークを迎えた。

Round.6公式予選

薄曇りの空の下、公式予選に先だって行われたフリー走行に出走した福住仁嶺選手は徐々にタイムを縮め、セッション前半には上位で周回を重ねた。セッション終了直前、公式予選でのタイムアタックのシミュレーションを行い、トップタイムを記録した選手から0秒556後れの1分23秒033を記録、全体の11番手で走行を終えた。
午後2時20分から10分間行われた公式予選Q1A組に出走した福住選手は、細かい雨が落ちるコンディションの中コースイン。ピットに戻って改めてタイムアタック用のニュータイヤを装着し終了6分前にコースイン、タイヤのウォームアップを始めた。2周のウォームアップの後タイムアタックに入った福住選手は、出走11台中5番手にあたる1分23秒112を記録。第4戦、第5戦に続いて各組上位6番手までの選手が出走できるQ2セッションヘ進出した。

公式予選結果
公式予選Q1B組セッションを挟んで午後2時55分から7分間で行われたQ2セッションには、12台が出走した。福住選手は、3番手でコースイン、ウォームアップを行いタイムアタックに入るが、第1コーナー進入時にブレーキミスからホイールをわずかにロックアップさせてしまう。そのままタイムは1分31秒654に終わった。結果福住選手のスターティンググリッドは12番手と決定した。

Round.6決勝

16日(日)は当初災害級の猛暑が予報されていたが、富士スピードウェイ上空には朝から薄い雲が広がり気温、路面温度とも危惧されたほど上昇することはなかった。朝のウォームアップで決勝レース用のセッティングを試した福住選手のタイムは出走22台中20番手にとどまったため、チームは午後の決勝レーススタートまでにセッティングを見直すことに決め、比較的良い結果を得られた開幕大会でのセッティングをベースにマシンを仕上げなおし決勝レースに備えた。
午後2時30分、決勝レースのスタートが切られた。12番手からスタートした福住選手は、オープニングラップのうちに2つポジションを上げたが、2周目にはオーバーテイクを許してしまい、11番手に。オーバーテイクシステムを使って、後方からの追撃を振り切ろうとするが、8周目にはさらに順位を落とし12番手となった。
レース中のタイヤ交換義務を消化するためのピットインが可能となる10周を過ぎた12周目、チームは福住選手をピットに呼び寄せタイヤ交換を行ってコースヘ送り戻す。しかし、順位は見かけ上18番手、事実上15番手へ低下してしまった。レース後半、順位を取り戻そうと力走するがペースは上がらず。
エンジン出力を増強するためのオーバーテイクシステムもレース前半ポジションを守るために使い果たしていて、後方からの追い上げにさらされ始めた。27周目、事実上のポジションを14番手へ上げたが、レース終盤はオーバーテイクシステムを用いて追い上げてくる後続車を防ぐことができず、34周目に15番手、35周目には17番手へ後退する厳しい展開となった。40周目に上位車がレースから脱落したため、最終的に福住選手は優勝車から56秒374後れの16位でチェッカーフラッグを受
けた。ポイントは、2戦連続で獲得できなかったが、シリーズポイントランキングでは14番手のポジションを守った。
次戦、第6大会(第7戦)は8月19日(土)~20日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される予定になっている。

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