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2024.06.29 MFJ

5年ぶりに自己ベストを更新【TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW】

宮城県スポーツランドSUGOで、全日本ロードレース選手権第3戦が行われた。
<JSB1000クラスレポート>
星野選手は2020年のST1000クラスで2位表彰台に立っており、昨年JSB1000クラスで&BMWでは初の予選2位を獲得するなど、SUGOとの相性は良い。
事前テストで初日はドライで走れたが、2日目はレインコンデイションとなった為、ドライタイヤのテストが残ったままレースウィークを迎えた。
金曜日の走行ではドライタイヤのテストをしながら、マシンセットアップを進め予選に臨んだ。
5月25日(土)公式予選&決勝Race1 22Laps 予選WEATHER:晴れ COURSE:ドライ
#21 星野 知也選手 Race1予選 15位(1’28.308)→決勝 19位
午前中に行われたJSB1000クラス予選は、良く晴れていたが、やや強い風の中で行われた。
星野選手は3周した後一度ピットに戻りセッティングを調整、予選後半に自己ベストを更新する1分28秒308をマークする。自己ベスト更新は5年ぶりとなり、良いフィーリングも得られたようだが、このクラス全体のタイムもアップしている事もあり、午後のレースは15番手(5列目)からのスタートとなった。
~JSB1000クラス 決勝Race1~ WEATHER::晴れ COURSE:ドライ
そして午後の決勝Race1、今回はいつものようにスタートダッシュを決められず、1周目は14位で通過。
3周目まではそのポジションをキープするが、その後はタイヤのグリップ不足に苦しみ思うようにペースを上げる事ができなかった。レースペースの速いライダーに先行されてしまいポジションを落としてしまう。レース後半は同じダンロップタイヤを駆る#27中冨選手とのポジション争いとなり、一度は前に出られるものの最終ラップに抜き返し19位でフィニッシュとなった。
5月26日(日) 決勝レース WEATHER::晴れ COURSE:ドライ 22Laps
#21 星野 知也選手 Race2 予選 14位(1’ 28.442)→決勝 16位
レース2は予選でのセカンドベストタイム順となり、星野選手は14位(5列目)からのスタート、4周目まで14位のポジションをキープする。
5周目以降#17杉山選手、#31佐野選手、#11秋吉選手に先行されるが、大きく離される事無く再び前に出るチャンスを伺いながら走行した。
11周目に#23津田選手にパスされるが、その後秋吉選手と津田選手が後退した事で16位となる。
星野選手はレース終盤も安定したラップタイムで走り、ポイント圏内15位を目指すがそのままの順位で
レースを終えた。
今回の2レース共、星野選手は非常に頑張っていたが、現状の中ではできる限りの事をした上での結果と言えるだろう。

<ST1000クラスレポート>
両ライダー共、1週間前の事前テストから金曜日の練習走行まで、ドライとウェットの様々なコンディションで多くの周回数をこなした。
吉田選手は昨年のベストタイム(1‘32.324)を事前テストで更新、金曜日2回目の走行で更にタイムを上げ(1’31.986)、良い感触を得て予選に臨んだ。
そしてゼック選手は、4年前のベストタイムを金曜日1回目の走行でクリア、山下監督や星野選手のアドバイスを受け、金曜日2回目の走行で更にタイムを上げ(1’34.191)予選を迎えた。
5月25日(土)公式予選 WEATHER:晴れ COURSE:ドライ
#28 吉田 愛乃助選手 予選 14 位(1’30.850) #33 ゼック選手 予選 21位(1’33.512)

両ライダー共予選時間30分をフルに使い、1度もピットに入らず周回を重ねてタイムを出した。
吉田選手は予選序盤から積極的に攻めてタイムアップしていき3周目には前日のタイムをクリア、そして後半の17周目に自己ベストタイムを更新してして1分30秒850をマーク、14番手(5列目)からのスタートとなった。
ゼック選手は慎重に走り始めたが、4周目には33秒代に入り8周目に1分33秒512を出して自己ベストを更新した。更なるタイムアップを試みて走行したが、更新ならず21番手(7列目)からのスタートとなった。
5月26日(日) 決勝レース WEATHER:晴れ COURSE:ドライ 18Laps
#28 吉田 愛乃助選手 決勝 9位 18Laps
#33 ゼック選手  決勝 15位 18Laps

午前中に行われたST1000クラスレース。
吉田選手はスタートを上手く決めてポジションを上げたが、4コーナーで他車と接触があり、1周目は14位。 5周目に#11村瀬選手と#31井出選手が転倒したことで12位となる。レースラップはベストタイムに近い安定したタイムで前を行く#12横山選手を追うが、横山選手のレースラップは吉田選手よりも速く徐々にその差が開いてしまった。12周目に5位を走る#30作本選手が転倒、更にレース終盤には#32彌榮選手と#3國峰選手が戦列を離れた事で吉田選手は9位でチェッカーを受けた。
全日本で初のシングルフィニッシュとなり2戦連続のポイント獲得となった。
一方、ゼック選手はスタートでポジションを落とすことなく、1周目は21位でコントロールラインを通過。
その後、上位を走る選手の転倒によりレース中盤は18位を走行、 12周目には自己ベストタイムを更新して前を行く#35佐藤選手に迫る。最終的には15位フィニッシュとなり、初のポイントゲットとなった。
これにより、ゼック選手は最終戦の鈴鹿(MFJGP)に出場する権利を得た。
今回ST1000クラスのレースは転倒が多く荒れた展開となったが、その中で両ライダーは惑わされる事無く確実に走り続けた事で、好成績に繋がった。
それぞれまだ課題は残るものの、成長の跡が見て取れるレースとなった。

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