2024 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦【星野 知也&吉田愛乃助】
2024年全日本ロードレース選手権第5戦2&4レースが栃木県モビリティリゾートもてぎで開催された。
今回は4輪スーパーフォーミュラレースとの併催となり、全日本の開催クラスはJSB1000クラスのみ、レギュラーライダーの星野選手に加えて、スポンサー様の支援と本人の要望も有り吉田 愛乃助選手がスポット参戦する事になった。
鈴鹿8耐から約1ヶ月のインターバルとなったが、マシンは耐久仕様からスプリント仕様に戻す作業が有り、あっという間にレースウィーク初日の走行を迎えた。湿度の高い中での走行であったが、星野選手は自己ベストタイムに迫るタイムを出し、マシンのフィーリングは悪くない様子だった。吉田選手はST1000仕様マシンでの参戦であるが、初戦のST1000決勝でマークした自己ベストタイム(1分52秒412)を上回るべく走行した。しかし思うようにタイムアップできず予選を迎えた。
8月24日(土)公式予選 WEATHER:晴れ COURSE:ドライ
<JSB1000クラス>No.21星野 知也選手予選21位(1‘51.461)
No.37吉田愛乃助選手予選23位(1’53.573)
JSB1000クラスの予選はピットウォーク後の昼過ぎに行われたが、前日より気温も路面温度も高く、厳しいコンディションの中で行われた。自己ベストタイム更新を目指して40分間の予選に挑んだ星野選手、午前中に4輪の走行が有った事で路面コンディション変化の影響もあり、思うようにタイムを上げられなかった。予選中盤に出した1分51秒461がベストタイムとなり予選結果は21位、7列目から決勝レースを戦う事となった。吉田選手はコースインしてから1度もピットに戻らず周回を重ね、決勝と同じ周回数を走りウィークベストタイムの1分53秒573を出すものの、自己ベスト更新はならず23番手8列目からのスタートとなった。
8月25日(日)決勝レースWEATHER:曇り COURSE:ドライ20Laps
<JSB1000クラス>星野知也選手決勝転倒リタイヤ
吉田 愛乃助選手決勝15位
迎えた決勝日、朝のフリー走行は曇りで湿度が高いものの星野選手は良い感触を得て走行を終える。午後の決勝が雨となる予報も出ていたが、雨は降らず曇りのまま星野、吉田両選手は決勝レースのグリッドに並んだ。
蒸し暑さはあるが、路面温度はそれほど高くない中でレースはスタート、星野選手は得意のスタートダッシュを決めてポジションを上げ、オープニングラップは14位で戻ってきた。レースペースも良く7周目には#17杉山選手をパスして13位となった。8周目、前のグループを走る#41芳賀涼大選手が転倒、9周目には#30長島選手がマシントラブルで戦列を離れた事により11位となる。しかしその周のS字コーナーで他車との接触により転倒してしまい、ケガはなかったものの、そのままリタイヤとなってしまった。
今回のレースは転倒やトラブルによるリタイヤで6台が完走できず、サバイバルな展開となり、星野選手がそのまま走っていれば間違いなくポイントを獲得できただけに悔しい結果となった。
一方、吉田選手も上手くスタートを切り1周目は20位で戻ってきた。前を行く#23津田選手を追うが、徐々に引き離されてしまいレース中盤以降は単独走行となる。最終的に16位でフィニッシュとなったが、その後9位となった#9伊藤選手が失格となった事で15位に繰り上がり、ポイントを獲得する事ができた。今回のレースは両選手とも納得のいく結果ではなかったと言えるが、気持ちを切り替え次戦オートポリスでの活躍を期待したい。