MOTOR SPORTS info

2024.08.31 その他

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ 第4戦 9位入賞【佐藤万璃音】

昨シーズンよりヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)に挑戦を開始した佐藤万璃音(UNITED AUTOSPORTS USA 所属 25 歳)が、8月24日~25日にベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催された 2024 年 ELMS 第4戦「4 HOURS OF SPA-FRANCORCHAMPS」に参戦。予選でベン・ヘンリー選手がアタック中にコースアウトして赤旗を出してしまい、最後尾からのスタートとなるものの、4時間レースでの逆転を目指して佐藤万璃音が激しく追い上げましたが、結果的にクラス9位でチェッカーを受け、2ポイントを加算する結果となりました。

今回のレースは天候が変動しやすいことで有名なスパ・フランコルシャン・サーキットです。レースウィークに実施されたテストデーでは総合トップタイムをマークしていたUNITED AUTOSPORTS 22号車でしたが、中一日置いてスタートしたフリー走行までの間に、風向きや路面温度といったコンディションが大きく変化してしまってバランスが崩れ、フリー走行1回目からリヤのグリップ感が失われる症状に悩まされ続けることとなりました。

予選ではその不安が的中し、ベン・ヘンリー選手が開始早々にスピンを喫してコースアウトしてしまい、セッションは赤旗中断。22号車は結果的にノータイムとなり、クラス最後尾からのスタートとなってしまいました。しかも激しいスピンアウトでタイヤを1セット壊してしまったことで、レギュレーションによって4時間レースを規定の3セットではなく、2セットで戦わねばならなくなってしまい、スタート前から大きなハンディを背負うレースとなってしまいました。

決勝レースは予選を走ったベン・ヘンリー選手がスタートドライバーを担当しました。レース序盤から激しい混戦が続く中、次に代わったシルバードライバーのフィリップ・ウグラン選手が他車と接触してしまい、マシンにダメージを受けてしまいました。幸い大きなダメージではなかったためにそのままレース続行は可能でしたが、レースに使えるタイヤセット数の関係で、佐藤万璃音もタイヤマネージメントに集中しつつ、マシンのダメージをカバーしながら走る厳しい守りの戦いを強いられました。今回はアクシデントも多く、波乱に満ちた展開となり、レース前半だけで4度もセーフティカーが出る荒れたレースとなりました。

それでも4時間を無事走り切って、チームはクラス9位完走。貴重な2ポイントを加算することができました。次戦はイタリア、ムジェロ・サーキット。佐藤万璃音にとって第二の母国とも呼べるイタリアのレースで巻き返しを図ります。

関連記事