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2024.08.30 その他

FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES クラス優勝【哀川翔】

俳優 哀川翔が総監督を努めるFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES(Driver川畑真人 CoDriver Daychapon Toyingcharoen)は、 「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2024」(8月11-17タイ王国スラタニ-カンチャナブリ)に参戦し、LEG5(SS5)まで19 分差の2 位から、 LEG6(SS6)最終SSで大逆転を果たし、僅か1分27秒差をつけてクラス優勝を飾りました。

前半スラタニからチャアム・ホアヒンまでのSS1-SS3までは、苦闘の連続で幕を開けました。 ショックアブソーバーの不具合は、深夜を通り越して夜を徹してFLEX メカニックと中央自動車大学校の学生職員が作業に及んだものの中々改善せず、 遂にSS2 ではリヤサスペンションが破損してしまいました。また初のAXCR に臨んだDaychapon 選手も慣れないロードマップ(コマ図)に苦戦、ミスコースも続出し、クラス6位、総合順位も30位以下に落ちてしまいます。
しかし、ここで望みが出たのは、後半のSSが走行不可悪路によりキャンセルになったことです。 これによりSS2 終了時点で、新たに急遽取り寄せたショックアブソーバーに交換してSS3 に臨みました。続くSS3でもトラブル発生。 リアサスペンションのダンパー下部をホーシングに取り付けるステー部分が破損脱落してしまいました。 チームは一時Dayリタイヤも考えましたが、川畑真人選手の走り切る決意と、メカニックによる徹夜の作業によりリアのサスペンション周りをホーシングごとASSY(まるごと)交換し走ることを決意します。
そして、SS4。今回最も距離が長く、また過酷なヒルクライムが待ち受けている難所コースです。 ここで、潮目が変わります。LEG 4 のスタート直前にローレンジギアの修理を完了させました。 この修理は、急勾配のヒルクライムにおいて絶対に必要な装備となるため、重要な処置になりました。 ミスコースは依然あるものの冷静な判断で最小限に収め、これにより、クラス2位、総合でも23位につけました。 ただし、クラス1位とは35分の差がありました。 勝負のSS5 はカンチャナブリ-カンチャナブりの228 キロに及ぶ比較的フラットダートが続くコース。 車両もSS4以降不具合も解消、多少のミスコースや果敢に攻めた結果による破損はあるものの、川畑選手得意なフラットダートを果敢に攻め、クラス2 位は変わらなにいものの、 19 分差まで詰めることができました。この19 差に詰めたことが、最終短いながらSS6に生きることになります。 そして、運命の87キロSS6を迎えます。後続の車両とも1分差ということでしたが、川畑選手は、攻めることを決めます。 前車クラス1位の車両が見えない中、焦る気持ちをなんとか落ち着かせましたがミスコースもあり、フィニッシュした時には走り切った達成感と少し肩落として両選手は車両から降りました。
しかし、前車クラス一位を走っていた車両が戻ってきません。 その後10分15分と過ぎ、20分近くになって戻ってきます。速報値で計算すると、なんと、1 分30 秒差程度で勝っていることがわかり、俄然チーム内が静かにエキサイトしていき、徐々に確信に変わっていきます。 そして、それから数時間後ヘッドクォーターに正式にリザルトが張り出され、1 分27 秒差でクラス1位が確定し、表彰式パーティーでクラス1位のトロフィーが授与され、 哀川翔総監督とチームは歓喜の輪となり、5年ぶり屈辱を晴らし、栄冠を勝ち取りました。 また総合順位でも、メーカーワークス勢やハイパワーの強豪(T1D)がいる中で、12位と堂々たる結果を残すことができました。

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