第33回 コンビネーションスパナ編

第33回目は、「コンビネーションスパナ編」

一本でスパナとめがねレンチの機能を持ち、早回し、本締めが出来る便利な工具です。

一般的には片目片口スパナや片目片口レンチとも呼ばれています。


【コンビネーションスパナの特長】

レンチは、片方がめがねレンチでもう一方がスパナになっています。

普通のスパナとは異なり、両端が同じサイズになっているので

口径サイズに適した全長に設計されており、使いやすい形になっています。

TONEのコンビネーションスパナは、めがね側は15°の角度が付いており、握り手の干渉を防いでおり、

スパナ側は15°の振り角をつけることで力を伝えやすくしています。



【コンビネーションスパナの使い方】

大きな締付けトルクを要求される場合はめがね側を使用し、仮締め・早回しや

めがね側の入らないフレアナットなどの作業はスパナ側で作業します。

なお、スパナ側で強い力が必要な場合は工具の向きに注意が必要です。

万が一レンチが滑った時のことを考えて、その方向に危険な障害物がないように力を掛けます。


【スパナの向きに注意】

スパナを大きい締付トルクで使用する場合は振り角の向きに注意してください。

トルクをかける方向が振り角が浅いようにします。



【豆知識】　

レンチとスパナの違いは、レンチはアメリカ英語での表現、

スパナはイギリス英語での表現です。

海外では同じものと覚えておきましょう。