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2022.05.10 SUPER GT

新しい車両になって初めてのポイント【2022年SUPER GTシリーズ第2戦 荒れたレース】

2022 AUTOBACS SUPER GT Round2 FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE
富士スピードウェイ 2022年5月3日~2022年5月4日

新緑も眩しい富士スピードウェイ。開催を待ちわびたモータースポーツファンが前夜から入場ゲート前に並んだ。搬入日の5月2日は冷たい雨に見舞われたが、公式予選の行われる3日は、朝から真っ青な空が広がった。9時に公式練習がスタート。この日は堤からコースインして、ニュータイヤの確認をすると共に15周目にはトップタイムとなる1分36秒122をマークした。ここでピットインして加藤に交代。ロングランテストを行った。混走枠終了後のGT300クラスの専有走行枠で、堤のベストタイムは更新されたが、それでもセッション2番目のタイムだった。
公式予選Q1は気温16℃、路面温度23℃の15時に始まった。28台がエントリーしたGT300クラスは、チームランキングにより14台ずつのA組とB組に分けられ、muta Racing GR86 GTはB組に区分。この中でトップ8に入りQ2を目指す。15時18分に始まったB組のQ1を担当したのは堤で、3周をかけタイヤを温めると4周目に1分36秒069でトップに。しかしこのタイムを上回る車両があり3番手タイムとなった。堤は次の周回で2番手となる1分35秒745へタイムアップ。無事Q2への進出を果たした。
Q2は15時53分から10分間で行われた。このセッションでは加藤がステアリングを握ってコースイン。4周目に1分37秒162、5周目に1分36秒795、さらに6周目に1分36秒769へタイムアップするも15番手にとどまり、これで決勝のグリッドが確定した。
明日の決勝は14時35分に450km(100周)レースとしてスタートする。

決勝
13時10分から20分間のウォームアップ走行が行われ、堤がコースインし満タンでのバランスをチェック。途中交代した加藤も車両の動きを確認した。このセッションは3番手タイムだった。
450km、100周の決勝レースは晴れ、ドライ、気温20℃、路面温度33℃というコンディションの14時30分にフォーメーションラップがスタート。2周終了後の14時36分にバトル開始となった。スタートドライバーは堤が担当し、混雑するオープニングラップで15番手から2ポジション順位を落とすことになったが、4周目までにスタート時の順位を回復した。そして序盤に1回目のピットインを済ませる車両があり、6周目には13番手へ。20周目には12番手へ順位を上げた。しかしその後はランボルギーニをなかなか抜けず順位を上げることができない。
25周あたりから1回目のピットインをする車両が次々に出て来たが、堤はコースにとどまったこともあり39周目にはトップに立った。その直後、ヘアピンで激しくクラッシュした車両があり、フルコースイエロー(FCY)となりその後セーフティカー(SC)が導入された。さらに車両がクラッシュしたタイヤバリアなどを整えるために、赤旗が掲出されレースは中断となった。
25分後にレースはセーフティカーの先導で再スタート。49周が完了した時点でSCが隊列から離れバトル再開。ここで堤はピットインして給油を済ませ、ドライバーとタイヤはそのままで10位でコースへ戻った。53周目にひとつ順位を上げて9番手に順位を上げた直後、54周目にトップ争いをしていたGT500車両がストレートでクラッシュを喫し、これで再びレースは赤旗中断。壊れたガードレールの前にタイヤバリアを設置する作業が行われた。約1時間半の中断の後、18時10分にレースはSC先導で再開したが、18時20分がレース終了時間であったため、そのままSC先導でチェッカー。ペナルティを受けた車両があったために、8位となりGR86 GTの初ポイントを獲得した。次の第3戦は5月28〜29日に鈴鹿サーキットにおいて300kmレースとして開催される予定。

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