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2022.04.25 SUPER GT

ニューマシンZで終盤まで2位を走るもイヤのピックアップに苦しみ7位フィニッシュ【カルソニックIMPUL Z】

2022 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE
岡山国際サーキット 2022年4月16日~17日

2022年シーズンのスーパーGTが4月16日~17日に岡山県の岡 山国際サーキットでOKAYAMA GT300km RACEとして開幕しまし た。今シーズンはGT-Rから15年ぶりに(フェアレディ)Zに車両を変更。ドライバーラインアップはTEAM IMPULで3年目の平峰一貴、そして新たにベルトラン・バゲットが加わりました。バゲットはベル ギー出身の36歳。インディ500にも出場したこともあるドライバー で、昨年までにスーパーGTで4勝を挙げています。さらに昨年でGT300のステアリングを置いた星野一樹がチームに加わり、得意の英語を生かしてバゲットとのコミュニケーションを取るなど、星 野一義監督の下、体制を強化して2022シーズンを戦います。

4月16日(土)公式予選
予選は晴天に恵まれましたが、 気温、 路面温度ともにこの時期としては低めです。予選Q1は平峰一貴が担当。 10分間の予選でじっくりとタイヤを温めながらタイムアタックに入りました。 しかし、他車のスピンの影響でその周のアタックは成功し ませんでした。
残り30秒を切った時点でコントロールラインを切った平峰は、 1周しかないチャンスに集中して1分17秒521をマークし 7位でQ2進出を決めました。
続くQ2は新加入のベルトラン・バゲットが担当。 1分17秒859のタイムは8番手のタイムにとどまりましたが、 No.19 スープラの国本雄資が走路外走行と判定されベストタイムが抹消されたため、カルソニックIMPUL Zは7番手となり、決勝は4列目からのスタートとなりました。

4月17日(日)決勝
決勝日の天候は快晴。風もなく気温、 路面温度ともに前日の予選から上昇し、 この時期らしいコンディションとなりました。
14時に2周のフォーメーションラップがスタート、 シグナルが青に変わるとNo.12 カルソニック IMPUL Zのベルトラン・バゲットはクリーンなスタートを決め第1コーナーに7位をキープして入っていきました。 そして、バックストレートエンドのヘアピンコーナーでNo.36 ジュリアーノ・アレジ(スープラ)を抜き6位でオープニングラップを終えて戻ってきました。
6周目からNo.24佐々木大樹(Z)に迫ると、 8周目にヘアピンコーナーから続くリボルバーコーナーで抜き去り5位へと順調に順位を上けていきました。その後は2位のNo.39関口雄飛(スープラ)、 3位のNo.100牧野任祐(NSX)、4位のNo.38立川祐路(スープラ)と4台での2位争いが20周以上にわたり展開されることになります。
そんな中、 29周目の終わりにNo.38立川祐路(スープラ)とNo.100牧野任祐(NSX)がピyトイン、 No.38は石浦宏明、 No.100は山本尚貴にドライバー交代。No.12カルソニックIMPUL Zのベルトラン・バゲットは3位に上がりました。 さらに31 周目の終わりにトップを走行していたNo.14大嶋和也(スープラ)がピットインし山下健太に、 2位を走行していたNo.39関口雄飛(スープラ)も中山雄ーにドライバー交代を行いました。
続く32周目の終わりにカルソニックIMPUL Zもピットインしベルトラン・バゲットから平峰一貴にドライバー交代。チームは迅速な作業で平峰を送り出し、実質3位でコースに復帰させました。平峰は冷えたタイヤで後ろから迫るNo.38石浦宏明(スープラ)を抑えポジションを守り、 タイヤが温まってくると前を行くNo.39 中山雄一(スープラ)に襲いかかります。そして、 36周目のリボルバーコーナーで抜き去ると、一気に引き離して行きました。 この時点でトップを走行していたNo.15大湯都史樹(NSX)はまだドライバー交代を行っていないため、実質的にNo.12 カルソニックIMPUL Zは2位を走っていることになります。
レースの折り返しを過ぎた44周目、 No.38石浦宏明(スープラ)が後方から迫ってきましたが、平峰一貴は冷静な走りでポジションを守り続けました。 68周目の第1コーナーでGT300クラスの車両がクラッシュしてコースアウトしFCYが出され、 69周目に解除されました。 FCY解除のタイミングでNo.39石浦宏明(スープラ)にピタリとつけられていましたが、 平峰はポジションを守ることに成功し72周目に入るまで2位をキープしました。
しかし、その間も平峰はタイヤのピックアップに悩まされていました。徐々にひどくなるピックアップの結果、 72周目のバックストレートでNo.38石浦宏明(スープラ)、 No.100 山本尚貴に抜かれ、さらにダブルヘアピンでNo.23松田次生(Z)にも抜かれ5位に順位を下げてしまいました。その後も平峰は残り8周まで後続を抑えていましたが、 No.3高星明誠(Z)に抜かれ6 位残り6周のダブルヘアピンでNo.36坪井翔(スープラ)に抜かれカルソニックIMPULZは7位でフィニッシュとなりました。
平峰一貴/ベルトラン・バゲット組のカルソニックIMPUL Zの開幕戦のリザルトは7位で、 獲得したポイントは4pts.、チー ムポイントは7pts.でしたが、 ドライバー、 マシンともにレース結果以上の手こたえを得ることができました。次戦、 5月3日(火・祝)~4日(水・祝)に静岡県の富士スピードウエイで開催される第2戦には優勝を見据えて挑みます。

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