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2022.04.26 SUPER GT

ヘアピンでオーバーテイクし5番手に浮上。【参戦2年目にして初の入賞を果たす】

2022 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE
岡山国際サーキット 2022年4月16日~17日

今シーズン、Team LeMansは昨年に引き続き本山哲と片山義章をドライバーに迎え、SUPER GT GT300クラスにAudi R8 LMSで参戦する。2年目と
なる今シーズンは、チーム名を「MOTOYAMA Racing with Team LeMans」とし、またマシンを“evo Ⅱ”アップデートキットにより、エアロダイナ
ミクス、エンジン、サスペンションの改良を図るなど準備を進めてきた。タイヤは、昨シーズン同様、ヨコハマタイヤを装着する。
GT300クラスでは、全戦でA、Bの2組に分かれてそれぞれ10分間のQ1を行い、各組の上位8台がQ2に進出する。岡山国際サーキットで行われる開幕
戦には27台が参加し、#6 Team LeMans Audi R8 LMSはA組でQ1に挑み、まずはQ2進出と念願の初入賞を目指す。
予選に先立ち、4月16日午前に行われた公式練習では、evo Ⅱに進化したAudi R8 LMSに適したセットアップを見い出すことに成功。そして好天のも
と、まずは本山がQ2進出をかけてQ1-Aに挑んだ。本山は計測3周目に1分25秒601をマークしてQ1突破ラインの8位に浮上し、さらに次の周回で自己
ベストを更新する1分25秒415をマークし、7位でQ2進出を果たした。続く片山は計測3周目で、本山のタイムを上回る1分25秒108を叩き出し、12番
グリッドを獲得した。

決勝結果:5位(所要時間:1時間59分14秒110=76周消化/ベストラップ:1分28秒522=本山選手)

翌4月17日も岡山国際サーキットは好天に恵まれた。気温や路面温度も前日より上がり、絶好のコンディションで14時からの決勝レースを迎えることに。スター
トは本山が担当。2周のフォーメーションラップのあと、ローリングスタートで戦いの火蓋が切られたレースは、本山がしっかりとスタートを決めて12番手を守
る。その後、2つポジションを落とした本山だったが、上位勢と変わらぬ1分29秒台のタイムで周回を重ね、トップから10〜20秒差以内をキープする走りで、初
入賞への希望をつなぐ。
中盤の25周を終えたころから、ライバルたちのピットストップが始まるが、チームはほぼ折り返しとなる37周まで本山のスティントを引っ張り、片山にレース
後半を託す。絶妙なタイミングでのピットストップにより、片山は実質10番手でコースに復帰した。
ここからしばらくは、前を走る#4 グッドスマイル初音ミクAMGの谷口に行く手を阻まれ、また、後続の#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの山内に迫られる苦
しい展開が続く。それでもこの日の片山は高い集中力と冷静さを保つドライビングで虎視眈々とオーバーテイクの機会をうかがい、56周目のダブルヘアピンで
#4 谷口を捉えることに成功する。
これで8位にポジションを上げた片山は、5番手を走る#7 Studie BMW M4のファルフスが巧みな走りで後続を抑える集団に追いついた。小康状態が続くなか、
動いたのは片山だった。69周目のダブルヘアピンで#10 GAINER TANAX GT-Rの富田を捉えて6位に順位を上げた片山は、さらに次の周、ライバルたちが抜き
あぐねていた#7 ファルフスをふたたびダブルヘアピンでオーバーテイクし5番手に浮上。その後、FCY明け直後にハーフスピンを喫してヒヤリとする場面もあっ
たが、それでも順位を落とすことなくゴールを迎え、参戦2年目にして初の入賞を果たすこととなった。

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