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2024.03.29 MFJ

全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦 3台体制 【TONE RT SYNCEDGE4413 BMW】

今シーズンの開幕戦はF1が4月開催となった影響でレーススケジュールが変わり、この2&4レースも通常より1ヶ月近く早くなった。4輪のスーパーフォーミュラレースとの併催で、開催クラスはJSB1000クラスのみとなる。
JSB1000クラスのレギュラーライダー星野選手に加えて、通常はST1000クラスに参戦する2年目の吉田選手と、新たにチームの一員となったジェゲデ・ゼカライヤ・クワミ(ゼック)選手もスポット参戦し3台体制。両ライダーはST1000仕様のマシン、STタイヤでの参戦となりJSB車両との差は出てしまうが、全クラス開催のもてぎ(4/14決勝)までしっかりと走り込みをする機会を得る事を目的としていた。
3月9日(土) 公式予選中止 WEATHER:曇り~一時雪 COURSE:ドライ
#21 星野 知也選手 ※金曜日ART走行総合結果 20位(2’09.864)
#37 吉田 愛乃助選手 ※金曜日ART走行総合結果 26位(2’13.111)
#38 ゼック選手 ※金曜日ART走行総合結果 28位(2’15.130)

ピットウォーク後に行われる予定だった公式予選、鈴鹿は気温が上がらず雪がちらつく天候となり、
路面温度も低くリスク回避の為、公式予選は中止となった。
その為、決勝グリッドは金曜日ART走行の総合結果を基に決定された。
星野選手は木曜日の走行から順調にタイムを上げ、マシンセッテイングも良い方向に仕上がっていた。予選で更なるタイムアップを目指していたが、予選中止となり20位(7列目)からスタートする事になった。
ウィークでロングランをしてない為、不確定要素はあるものの得意のスタートを上手く決め、ポイント圏内フィニッシュを狙う。
吉田選手はオフにトレーニングを重ねてシェイプアップしシーズンイン、2日間の走行で目標タイムに届かず、予選での巻き返しを期待していたのだが、叶わず26位(9列目)から追い上げる。
そしてゼック選手は久しぶりの全日本参戦、初めてのBMWマシンという事で戸惑いも多かったが、走る度にタイムアップしていき、28位(10列目)からのスタートとなった。

3月10日(日)決勝レース 11LAPS(赤旗にて終了) WEATHER:晴れ COURSE:ドライ

#22 星野 知也選手 決勝 リタイヤ#37 吉田 愛乃助選手 決勝 19位#38 ゼック選手 決勝 21位

朝のフリー走行では赤旗中断も有ったが、前日の走行が無かった為3人のライダーは時間をフルに使い走行し、星野選手はウイークベストタイムを出し、好感触を得て決勝レースを迎えた。
JSB1000クラス決勝レースは波乱の展開となった。
オンタイムにレースはスタートしたが、トップ集団が4周目に入った最終コーナーで#35渡辺一樹選手の転倒により赤旗中断、その後レースは仕切り直しとなり、周回数も14周と変わらず行われる事になった。
星野選手は抜群のスタートで順位を上げて、13位でコントロールラインを通過。2周目は#9伊藤一輝選手、#11秋吉選手、#36渡辺一馬選手に先行されてしまうが、それほど差が開いておらず挽回できるポジションで走行していた。だが3周目のヘアピンで4台による激しいポジション争いの中、他車からの接触により転倒、残念ながらリタイヤとなった。
レースは転倒が相次ぎ、10周目にはSC(セーフティカー)が入る。そのSCラン中にも転倒があった事で赤旗となり、そのままレースは終了となった。
そんな荒れた展開の中、吉田選手はスタートで2つポジションを上げて1周目は24位、前を行く#23津田選手を追いながら安定したレースラップで走行した。
レース終盤にウィークのベストタイムをマークし、19位でフィニッシュした。
ゼック選手は今回完走する事に専念し、21位で無事にレースを終えた。まだ多くの課題はあるが、今後どう変化していくのか楽しみである。



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