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2024.06.29 SUPER GT

チャレンジングなレース【Astemo Honda Dream S I Racing】

パサウィットにとってチェレンジングな週末となったARRC日本ラウンド
2024 FIM Asia Road Racing Championship 第3戦
栃木県・モビリティリゾートもてぎ(1周=4.801km)
2024年6月7日(金):Practice 1/2/3 天候:曇りのち晴れコース:ドライ
2024年6月8日(土):公式予選・ASBレース1 天候:晴れコース:ドライ
2024年6月9日(日):ウォームアップ・ASBレース2 天候曇りコース:ドライ
ASB1000
#52 パサウィット・ティティワララック(PASSAWIT THITIVARARAK)
Practice(総合結果):12位(タイム:1’53.185)
予選:11番手(タイム:1’51.340)
Race 1:7位
Race 2:DNF
昨年までスポーツランドSUGOで開催されていたARRC第3戦日本ラウンドは、今年から
モビリティリゾートもてぎ開催へと変更された。
パサウィットにとって、このラウンドは少々チャレンジングなものとなる。それは初めて
走るサーキットであり、またもてぎから2024年型のニューマシンに変わったことによるも
のだ。パサウィットは走行の始まる金曜日から、コースを良く知ること、そしてニューマ
シンマシンを理解することが要求された。
初日、パサウィットは監督とチームのアドバイスを受けコースインすると、セッションご
とにコースとマシンを理解して確実にタイムを縮めていった。
公式予選ではマシンのフィーリングも良くなり確実に手応えを感じることができた。しか
し、パサウィットはタイムアタックを試みた2周目にトラフィックに遭遇し、目標とした
タイムをクリアすることはできなかった。
午後に行われたレース1は2周目に起きた他車の接触によりオイルがコース上に撒かれた
ことから赤旗中断となった。オイル処理が終わってレースは再開、9周で行われることに
なる。再開されたレースでは3周目から最終ラップまでザクワンとの6位争いの展開が繰り
広げられた。2人の速いポイントはそれぞれ違っており、パサウィットはザクワンを
キャッチアップするのに苦しんだが、最後はレース1を今シーズン最高位となる7位でフィ
ニッシュした。
レース2に向けてはさらにマシンのセットアップに改善を施し、またパサウィット自身の
ライディングについても改善をはかった。翌朝のウォームアップでは、マシンのフィーリ
ングはさらに良くなり、その結果特にセクター1、セクター4でのタイムが向上、昨日の
予選タイムから約1.8秒もタイムを更新、7位でウォームアップを終えた。
Top5でのゴールを目標にスタートしたレース2では残念ながらオープニングラップの10
コーナーで前を走るライダーをオーバーテイクしようとして、フロントから転倒を喫して
しまい、レース2を終えてしまう。午前中のウォームアップで確かな手応えを掴んでいた
だけに、悔しい結果となってしまった。しかしパサウィットとチームは今週末に向けての
このポジティブな勢いを次戦マンダリカでも再現したいと考えている。
伊藤真一 チーム監督
「もてぎラウンドはパサウィットにとって未知のサーキットであること、またニューマシ
ンの投入が重なり、タフな週末になることが予想されました。しかし彼とチームは正しい
方向性を早くから見つけ、初日から確実にペースを上げることに成功しました。予選では
タイムアタックのタイミングが悪く、狙ったタイムを出すことはできなかったことは残念
です。しかし予選順位を上回る彼の良いリズムをデータからも確認できていたので、レー
スに向けてはオプティミスティックにとらえていました。レース1ではザクワンとの6位争
いを演じるなど、この週末の良い流れを感じさせるものがありました。レース2前の
ウォームアップではさらに彼とチームは改善に成功し、良いリズムで走ることができまし
た。レースは残念ながらクラッシュによりリタイアとなりましたが、この週末に見せた彼
のポジティブな勢いは今後のレースにおいても再現できることを期待しています」
ASB1000 RIDER #52
パサウィット・ティティワララック / PASSAWIT THITIVARARAK
「このサーキットを初めて走ることからチャレンジングな週末の始まりとなりました。ま
た今回からニューマシンが投入されたので、P-1からサーキットとマシン双方をすぐに理解
する必要が‘ありました。幸いにも大きなトラブルもなく、予選に向けてのアイデアをチー
ムとまとめることができました。QFではタイムアタック中のトラフィックにより、目標と
していたタイムには及びませんでした。
レース1では3周目からザクワンとの6位争いの展開が最終ラップまで続き、最後は7位
でフィニッシュしました。これは僕にとって今シーズンのベストリザルトでありこの結果
に満足しています。
レース2の前に行われたウォームアップではリズムをうまく掴むことができ7番手のタイ
ムをマーク、僕はレースでは確実にトップ5について行くことができると確信しました。
しかしレース2のオープニングラップに前を走るライダーたちをオーバーテイクしようと
してクラッシュ、レースを早々に終えました。
今朝までに大きく改善できるよう努力をしてくれたチーム、そして応援に駆けつけてくれ
たスポンサーの皆様、そしてファンの方に本当に申し訳なく思っています。
今回の勢いを次のラウンドでも再現しリベンジを果たします」

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