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2024.08.29 その他

全日本ダートトライアル選手権 第6戦 決勝4位【HKS】

第6戦は福島県二本松にあるエビスサーキット(新南コース スライドパーク)にて開催され、HKSとしては昨年のJAFカップで優勝した場所。勝てばシリーズ連覇という状況で入念に準備をして迎えた。今回は全クラス合わせると147台が参加、Dクラスには13台がエントリー。ドリフトの聖地としてD1グランプリで名物のジャンピングドリフトや数々の名勝負を生んだエビスサーキット南コース。D1の開催は西コースに譲り、南コースはダートラコースとして生まれ変わっている。
ジャンピングスポットは無くなったが、サーキット由来のコースレイアウトとアップダウン、砂が掃けると完全にアスファルト路面という他にはない特徴を持っているが、一方でコースレイアウトに自由度が少ないため、練習走行と決勝では一部ルートを追加するのみの変更に留まった。練習走行では各チームで暑さによる体調不良者やミスコースが頻発し、HKSランサーエボリューションも助手席に配置されたラジエーターの排熱や待機時間でのクールスーツの長時間使用でドライバーの冷却が追い付かず、走りにも影響しトップから1.695秒遅れの4位という結果であった。
そして迎えた本番、前日より低いとはいえ朝から30度超えの猛暑。コースレイアウトは練習から中間計測前のパイロン区間に右の大回りが追加となったのみ。前のクラスの前日とのタイム差から1分25秒台の戦いになると予想された。前日のデータと田口選手のコメントからサスの減衰調整とタイヤの空気圧を一部変更、タイヤも「ADVAN A036」で送り出す。國政、鎌田、田辺選手が27秒台、谷田川選手が26秒台に入れてきて、炭山選手がさらに0.3秒縮めてきた。HKS田口選手はセッティングが決まり中間2番手、その後もプッシュするが0.038秒届かず2位でゴール。
第1ヒート走行直後に短時間で強い雨が降り、その後の午後の慣熟歩行ではコースの後半を中心にかなり広い範囲で舗装路が露出、路面も乾き始めていたが予報では夜まで雨。以降弱く降ったり止んだりが続いたため、直前までタイヤを選べるよう準備した。第1ヒートのサスの感触は良くセッティングの変更はなし、路面も乾いていたためタイヤは同じく「ADVAN A036」。気温と路面温度が午前中より下がっていたため空気圧をすこし上げて送り出す。前のクラスの1→2本目のベスト差が0.8秒、田口選手にタイムを伝えられるギリギリのタイミングで國政選手が0.8秒ベスト更新。さらなる更新が予想され、さっそく鎌田選手が0.3秒、田辺選手がさらに0.4秒ベストを更新する。続く谷田川選手、炭山選手は更新ならず。田口選手は0.365秒差で中間3番手、最後までタイムは届かず結果は4位。3位とは0.005秒差、2位とは0.052秒差の大激戦であった。

8/3 公開練習【Live】

8/4 第1ヒート【Live】

8/4 第2ヒート【Live】

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