工具コラム

2024.08.26
新人が聞く!TONE社員おススメ工具

新人が聞く!TONE社員おススメ工具【ナットキャッチソケット】

みなさんこんにちは。TONE株式会社 企画課の新人Tです。
この「社員に聞いたおススメTONE工具」では、私がTONEで働いている人に【個人的おススメ工具】を聞いて、なるべく分かりやすく皆様にご紹介できれば…といった企画になります!(決して私の勉強ついでではありません…!!)
少しでも皆様の工具選びの参考になればと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください!!


前回から少し時間が空いてしまいましたが、引き続き、TONEの人たちに工具のお話を聞いて行こうと思います。(決してサボっていたわけではございません!!)
今回お話を聞かせてもらったのは販売生産管理課にて工具製品の生産管理業務を行っているSさんです。Sさんはプライベートでもバイクに乗っているため、いいおススメ工具が出てきそうな予感がします…!!

-Sさんよろしくお願いします。早速ですが、普段バイクに乗られていてメンテナンスの際などに役立つおススメの工具を教えてください!!
Sさん「よろしくお願いします。言い出しづらいのですが、実は私はバイクに乗っていますが、自分でメンテナンスはしていません…。」

まさか、そんな…。このあとバイク整備の話が盛り上がる予定だったのに…。

Sさん「…ですが、毎日仕事で工具には触れているため、そんな私が選んだ【あまり知られていないけどすごく便利なおススメ工具】を持ってきました!!」
-さすが、Sさん。ちゃんと準備してきてくれたんですね。では早速おススメ工具を教えてください!!

左が3SCシリーズ・右がディープタイプの3SC-Lシリーズ

Sさん「今回私がおススメしたく持ってきたのは「ナットキャッチソケット」です!!」

ナットキャッチソケットとは、なかなか渋いチョイスですね。TONEにはとても多くのソケットの種類があるため埋もれがちな製品ですが、ぜひ皆様にも知ってほしい一品です。

-まず、ナットキャッチソケットとはどんな工具なのか教えてください!!
Sさん「はい。ナットキャッチソケットとは製品名の通り、ナットをはめ合わせた状態でキャッチ、つまり、ボルト・ナットを保持してくれるソケットです。
ボルト・ナットを保持してくれるおかげで、指先で扱いづらい小さいサイズや狭所・奥まった箇所などの作業時にボルト・ナットを不意に落としてしまうという煩わしさを解消し、作業効率をぐんと上げてくれます!!」

狭くて奥まった箇所にボルトを落としてしまった時のあの「やってしまった…」感。あれを回避できるなんて、こんなに安心できるモノはありません。
それではTONEのナットキャッチソケットのポイントを教えてもらいましょう!

Sさん「ナットキャッチのソケットというとマグネットタイプを想像する方が多いかもしれませんが、TONEのナットキャッチソケットはマグネットではなく板バネと鋼球でボルト・ナットを保持する仕組みになっています。このタイプのメリットは何と言っても磁性がないため、ごみを吸着することがないという点です。ソケットに鉄粉などが付着してしまうとボルト・ナットを傷つけてしまったりしますし、ソケット本体のお手入れも大変です。」

たしかに作業後に工具を掃除しているとき、磁性がある工具の鉄粉除去ってとっても面倒くさい…。それが拭くだけできれいになるのは嬉しいですね。

「さらにほかにもメリットがあります。マグネットタイプだと対応できないような低頭のボルト・ナットに対してもTONEの板バネ式は有効なんです!!」

ボルト・ナットをしっかりと保持してくれる安心感!!
振っても簡単には落ちません!!
左はナットキャッチソケット。右はソケットの内部に装着するだけでマグネット式のナットキャッチになる「ナットキャッチマグネット【NCMG】」

ナットキャッチソケットすごい…。もちろんマグネット式もメリットがありますが、選択肢として大いに嬉しい製品だと思います。適材適所で使い分けられると作業が圧倒的にはかどりそうです。
ただ気になるのは保持力です。使っていて保持力が足りず狭い隙間にボルトを落としてしまったら…。考えるだけで恐ろしい…。

3点保持の簡略図
鋼球2点と面の3点でボルト・ナットを保持している

-板バネ式のメリットは十分理解できましたが、肝心の保持力はどうなんでしょうか?
Sさん「もちろん保持力もマグネット式に劣らず十分にあります。TONEのナットキャッチソケットは鋼球2ヵ所と面の3点で保持する仕組みになっているので安定してボルト・ナットをキャッチすることが出来るんです!!」
-なるほど。3点保持だからこそ安定した作業が可能なんですね。これなら狭い箇所での作業時にも安心して作業ができそうですね。
Sさん「はい。狭い箇所、特に目視も難しいような奥まった箇所では、この安定感が作業の安心感につながってくると思います。ただ、これは生産管理の目線からのお話なんですが、品質維持が難しい製品でもあり、安定して製作するのが結構大変なんです。」

ボルト・ナットを押し付けて保持するための鋼球

-ぱっと見はシンプルで分かりやすい製品だと思うのですが、どんなところが生産上難しいんでしょうか?
Sさん「シンプルな構造の製品ほど製作が難しかったりします。この製品は保持力の強さ、つまり板バネで鋼球を押す力の絶妙な加減が大切です。強すぎるとボルト・ナットにはめ合わせづらく、弱すぎるとボルト・ナットをしっかりと保持できません。鋼球の穴サイズや板バネの強度をきちんと安定して生産するのが実は結構大変な製品なんです!!」

この製品そんなに繊細だったんですね。見くびっていました…。確かにちょっとした加工の差で使い心地に影響が出てしまいます。シンプルな構造だからこそ奥が深い...。

Sさん「そうなんです。TONEでは使い心地にももちろんこだわっているため、ぜひ使用してみていただきたい製品となっております!!」

Sさんありがとうございます!!シンプルな製品ではありますが細部までこだわられていて、使い心地は抜群です。差込角は6.35mmと9.5mmの2種で、それぞれ通常とディープタイプをラインアップしています。
車やバイクの整備作業をされる方、奥まった箇所の作業、小さいサイズのボルト・ナットを扱う方には特におすすめです!!
ぜひ使ってみていただけたらと思います!!

最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次回もよろしくお願いします!!


製品詳細は下記からご確認いただけます。

左)3SCシリーズ・右)3SC-Lシリーズ

ナットキャッチソケット

3SCシリーズ
差込角:9.5mm[3/8"]
二面幅サイズ:8mm~24mm

3SC-Lシリーズ
ディープタイプ
差込角:9.5mm[3/8"]
二面幅サイズ:8mm~24mm
全長:54mm

2SCシリーズ【受注生産】
差込角:6.35mm[1/4"]
二面幅サイズ:8mm~14mm

2SC-Lシリーズ【受注生産
ディープタイプ
差込角:6.35mm[1/4"]
二面幅サイズ:8mm~14mm
全長:51mm

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