MOTOR SPORTS info

2024.10.26 SUPER GT

殊勲の初ポール獲得【Team LeMans】

・予選

天候:曇り
コース状況:ウェットからドライ
気温12℃(GT300クラス開始時)
路面温度13℃(GT300クラス開始時)

予選開始8時00分(GT300クラス開始時刻)VELOREX (Team LeMans)は、昨年に引き続き、SUPER GT GT300クラスに参戦する。4 年目となる今シーズンは、マシンをAudi R8 LMSからFERRARI 296 GT3に変更し、マシン名を「UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI」とした。一方、ドライバーは昨年同様、第 1ドライバーに片山義章、第2ドライバーにロベルト・メリ・ムンタンを起用。チーム体制も継続し、2023 シーズンを上回る活躍を目指す。タイヤは、これまでどおりヨコハマタイヤを装着する。

今シーズンのSUPER GTは更に予選方式が変更され、Q1、Q2のタイム合算方式は変わらないものの、GT300クラスの場合、Q1は全車参加で20分間のQ1を行ない、上位14台がQ2 Upper 14th)、15位以下がQ2 Lower 15thに分かれてそれぞれ10分間のQ2に挑む。予選順位はQ1、Q2の合算タイムで決まり、Upper14thでQ2を走行したグループの中からポールポジションが決まる。Lower 15thでQ2を走行したチームが合算タイムで最速であっても15番手スタートとなる。雨天の場合、スターティンググリッドはQ2を走行したドライバーのタイムで決められる。なおルール変更によりQ1、Q2でそれぞれ新品タイヤが使用可能となり、レースウィークを通じての使用可能タイヤセット数の制限があるため、昨シーズンにも増してタイヤのマネージメントが重要になる。
(※今大会は悪天候で土曜日の公式練習、予選がキャンセルされた為、変則的に日曜日の朝,GT300、GT500それぞれ30分間の予選を行ない、ベストタイムで予選順位を決定)

#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI 出走グリッド:1位
(公式予選ベストタイム1分46秒524:ロベルト選手/片山選手 : 出走せず)

土曜日に予定されていた公式練習と予選が悪天候のためキャンセルされ、SUPER GT第7戦は日曜日の午前8時から30分間の予選を行ない、午後に3時間レースの決勝が行われるという変則的スケジュールとなった。予選開始時刻になってもまだ霧が残り、路面がウェット状態でスタートしたが、次第に路面が乾きはじめ、セッション終盤には各車スリックタイヤでのアタック合戦となった。

気温12℃、路面温度13℃というコンディションの中、UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIを駆るロベルト選手は、ライバル同様、まずはウエットタイヤを装着してコースイン。マシンのバランスを確認すると早めのタイミングでスリックタイヤに交換し、ゆっくりとタイヤを温めながら周回を重ね、最初のアタックに突入。セクター2で区間全体トップタイムをマークするもののアクシデント発生により赤旗中断。気を取り直して残り6分でのセッション再開とともに果敢なアタックを開始。一旦は暫定トップタイムをマークするもののライバルに逆転され、最後の最後、チェッカー目前のラストアタックで再度逆転し、VELOREXとして初のポールポジションを獲得した。

・決勝

天候:晴れ
コース:状況ドライ
気温14℃(スタート時)
路面温度21℃(スタート時)
決勝レース開始13時20分 (正式スタート時刻13時26分37秒)
予定走行時間3時間 (正式フィニッシュ時刻16時28分06秒)

#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山&ロベルト選手)
決勝結果:8位(所要時間:88週消化/ベストラップ:1分46秒931=片山選手)

第6戦スポーツランドSUGO大会で様々なアクシデントに見舞われ、悔しい結果となったVELOREXとUNI-ROBOBLUEGRASS FERRARIは、この第7戦に向けて徹底的なデータ解析を行ない、ドライバー、チームが一体となって最高の結果を残すべく万全の体制を整えてレースに臨んだ。しかし土曜日はあいにくの天候ですべての走行がキャンセルとなり、日曜日の予選はまさに一発勝負の予選となった。つまり持ちこみのセットアップの成否がすべてという状況だった。その状況下で見事にポールポジションを獲得したことに自信を持ったチームは、決勝に向けて40分間のウォームアップ走行で最後の確認作業に余念がなかった。しかし小倉啓悟監督は、予想外に低い気温と路面温度、そしてオートポリス特融のコースコンディションに一抹の不安を抱いていた。決勝スタートは13時20分。交通機動隊を先導としたパレードラップも華々しく披露され、その後セーフティカー先導のもとに3時間のレースが無事スタートした。

ポールポジションからスタートした片山選手は、セーフティカースタートでタイヤを温めながら集中力を高め、そのままトップを死守するつもりであったにもかかわらず、1周目を終えた段階で4位までドロップするという予想すらしない厳しい展開を強いられた。その後もタイヤのピックアップに苦しめられ、次第にポジションを落としてしまう。途中24周目にアクシデントのためFCYからセーフティカーが出された段階で11番手。30周を消化してロベルト選手に交代した時には15番手までドロップしていた。

ロベルト選手も同様にタイヤのピックアップに苦しめられたが、セーフティカーが導入されたタイミングと給油のタイミングが味方をし、レース終盤には2位までポジションを戻すことに成功。このまま表彰台を狙えるかと思ったが、ライバルに比べて早めに交換したタイヤが限界を迎えており、終盤に3位を走行中、ピットの判断で再度タイヤ交換に入る賭けに出た。

しかしこの賭けが裏目に出たのは、ピットアウトしてタイヤが温まった頃に再びアクシデントが発生し、セーフティカーが導入されてしまったのだ。残り周回で新品タイヤの恩恵を受けてポジションアップする戦略は外れ、そのままセーフティカーランがチェッカーまで続き、UNI-ROBOBLUEGRASS FERRARIは悔しい8位でチェッカーを受けた。

関連記事