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2024.08.30 SUPER GT

好調な公式練習から一転、予選で発生した不運のトラブル【UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI】

8月3日(公式練習/予選)
夏休み最初のビッグイベント、スーパーGT第4戦は、灼熱の富士スピードウェイで開幕しました。公式練習が始まる午前9時の段階で気温29℃、路面温度38℃、湿度41%というかなり蒸し暑い条件下での戦いとなりました。
公式練習開始前には、日本のモータースポーツ界に多大なる貢献を果たして先日79歳でお亡くなりになったTeam TAISANの千葉泰常オーナーを偲び、サーキット全体で1分間の黙とうが捧げられました。

前回の第3戦鈴鹿大会で3位表彰台を獲得し、現在12ポイントでランキング9位につける6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、ロベルト・メリ・ムンタン選手がステアリングを握りコースイン。まずは2周してピットに戻り各部をチェックし、再びコースイン。6周目に1分38秒854、7周目に1分38秒311でクラス2番手タイムをマークし、ピットに戻りました。
チームはさらに異なるニュータイヤを投入し、タイヤ選択も含めて予選アタックのシミュレーションを実施。14周目(アタック6周目)に1分38秒694をマークし、片山義章選手にドライバー交代をしました。気温の上昇やコンディションの悪化を考えると全体的なマシンのフィーリングもタイムも悪くはありません。
9時45分、GT500車両がコース外にストップし、車両回収作業のために赤旗が出されました。車両回収後、すぐにセッションは再開され、片山義章選手も再びコースイン。予選Q2のシミュレーションでフィーリングを確認します。26周目に1分39秒、27周目に1分39秒071を刻み、良い手応えを感じながら、再びロベルト・メリ・ムンタン選手に交代しました。
公式練習はその後も大きなトラブルなく進み、最終的にクラス3番手でセッションを終了しました。

午後の予選を前に開催されたサポートレースでアクシデントが発生し、コース上にオイルが出るという状況だった為、主催者判断で今回のGT300クラスの予選はふたりのドライバーの総合タイムではなく、Q1A、B各グループの上位8台に残ったチームにより上位16台で競われるQ2のタイム順位でグリッドが決まるというルールが発表されました。
午後14時48分に開始された予選Q1Aグループに出走したロベルト・メリ・ムンタン選手は、セッション残り7分16秒でコースイン。3周目に1分38秒774で暫定トップタイムをマークすると続けてアタックし、1分38秒420とタイムアップ。タイヤの摩耗を考え、それ以上のアタックをすることなくピットに戻りました。最終的にはトップと0秒314差の4番手でしたが、トップ8には充分なタイムをマークしたことにより、Q2を走る片山義章選手へとポールポジション争いのバトンを渡しました。
15時41分にスタートした予選Q2アッパー16に出走した片山義章選手は、チームの期待どおりにペースを上げ3周目に1分38秒433をマークしてまずは4番手につけると、続くラップでセクター1,セクター2ともにタイムを縮めたのですが、ダンロップコーナーの進入でブレーキ関係のトラブルに見舞われコースアウト。そのままマシンをクラッシュすることなくコースに復帰させると、悔しい表情でピットに戻ってきました。最終的なタイム結果は予選11番手。明日の決勝はグリッド6列目からのスタートとなりました。

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