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2024.09.12 MFJ

2024年MFJスーパーバイクレースin 九州【星野知也、吉田 愛乃助、ジェゲデ・ゼカライヤ・クワミ】

まずは、今大会ST600クラスレースのアクシデントにより亡くなられた「芳賀 涼大」選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

2024年全日本ロードレース選手権第6戦は、大分県オートポリスインターナショナルレーシングコースで開催され、第3戦SUGO以降約3ヶ月ぶりに全クラスのレースが行われた。今回、JSB1000クラスとST1000クラスは土曜と日曜それぞれ決勝レースが有り(2日間で予選2回と4レース)、メカニックとライダーは多くの仕事をこなす事になった。オートポリスの事前テストは台風接近の為中止となり、星野選手は金曜日の走行で本来はテストでこなすメニューやマシンセットアップ等を行わなければならなかったが、まずまずの感触で予選に臨んだ。

<JSB1000クラスレポート>
9月7(土)公式予選&Race1WEATHER::晴れ COURSE:ドライ

#21星野知也選手 Race1予選16位(1’50.978)→決勝15位

比較的涼しいコンデイションの中、午前中に行われた30分の予選はいつもより10分短い。星野選手は3周したところで一度ピットに戻り、タイヤを変えてコースイン、2周目にベストとなる1分50秒978を出す。このタイムは自己ベストタイム(1’50.957) を僅かに下回ったものの、前日までのタイムから1秒近くアップして16番手、6列目からスタートする事となった。

~JSB1000クラス 決勝Race1~WEATHER:COURSE:ドライ 7Laps (赤旗中断)+8Laps
午後におこなわれた決勝レース1は約15分遅れ(JP250レースでの中断により)でスタート進行が始まった。星野選手は上手くスタートを切り1周目は15位、その後#6津田選手(オーバーラン)や#32野左根選手(ペナルティによるピットイン)の後退により、5周目時点で13位を走行していた。7周目に#30長島選手が転倒した事により赤旗中断となる。

そして仕切り直しのレースは8周で、7周目終了時点のポジションからのスタートとなった。星野選手はタイヤを交換し、集中して好スタートを切り1周目は11位でコントロールラインを通過していく。ポジション争いが続く中で2周目以降、ややペースの速い#14児玉選手、#31佐野選手、#17杉山選手に先行を許してしまった。最後は#18柳川選手とのポジション争いを展開、15位でフィニッシュとなり確実にポイントを獲得した。

9月8日(日)決勝Race2WEATHER:晴れ COURSE::ドライ18Laps

#21星野知也選手 Race2予選17位(1’51.002)→決勝14位

土曜日予選のセカンドベストタイム順で星野選手は17番手からのスタート、前日と比べ気温、路面温度とも高いコンディションとなっていた。星野選手はいつものようにスタートでポジションを上げ、1周目は14位で通過。レース序盤から中盤までレースペースも良く#7清成選手と#17杉山選手とのポジション争いが続いた。レース終盤は杉山選手との13位争いとなるが、最終ラップに先行され14位でフィニッシュとなった。ベテランライダー星野選手の粘り強く、冷静な走りで2戦連続のポイントを獲得した。

<ST1000クラスレポート>
吉田選手は鈴鹿8耐ともてぎ2&4にも参戦し、切れ目なくマシンに乗る機会はあったが、オートポリス走行は1年ぶりとなった。金曜日の走行では昨年のベストタイムを上回れなかったが、調子は悪くない様子で予選を迎えた。一方ゼック選手はオートポリスを走行するのは4年ぶり、更に6月の鈴鹿8耐テスト走行からレースウィークまで、約3ヶ月走行の機会が無く、なかなか厳しい状況ではあったが、少しずつタイムを上げていき予選に臨んだ。

9月7日(土)公式予選&Race1WEATHER::晴れ COURSE:ドライ

#28吉田 愛乃助選手 Race1予選16位(1’54.369)→決勝欠場
#33ゼック選手 Race1予選23位(1’56.791)→決勝20位

予選時間は20分間といつもより短い為、両選手とも積極的に周回を重ねる。吉田選手は開始早々に昨年のベストタイムを上回り、3周目には1分54秒349をマークして自己ベストタイムを更新した。更なるタイムアップを目指して周回するが、8周目の1コーナーでコースアウト、そのまま転倒してしまった。頭を打ち脳震盪を起こした為、ドクターストップにより残念ながらレースを欠場する事になった。ゼック選手は20分の予選時間をフルに使い徐々にタイムを上げて、予選終盤に1分56秒791をマークして自己ベストタイムを更新した。レース1は23番手8列目からのスタートとなった。

~ST1000クラス 決勝Race1~WEATHER::晴れ COURSE:ドライ 12Laps
そしてST1000クラス決勝Race1は約30分遅れてのスタートとなり、ゼック選手は少しでも前のポジションを目指してスタートを切った。1周目は22位、3周目に#48西村選手が転倒した事で21位になるもののマシントラブルが生じた為思うように走る事ができなかった。しかしゼック選手は諦めずに走り20位でフィニッシュした。

9月8日(日)ST1000クラス決勝レース2 WEATHER:晴れ COURSE:ドライ14Laps

#28吉田 愛乃助選手 欠場
#33ゼック選手 Race2予選21位(1’56.797)→決勝16位

セカンドタイムでスタート順が決まるレース2グリッドは1分56秒797で23位であったが、吉田選手と#48西村選手の欠場により21位から挑む事になった。昨日のマシントラブルはメカニックの対策により解消され、朝のフリー走行で良い感触を得ていた。ゼック選手は上手くスタートを切り1周目は20位でコントロールラインを通過、3周目に#35佐藤選手をパスして19位となった。6周目に#7豊島選手が転倒した事で18位に浮上。レースペースも良く7周目には#24可部谷選手を交わして17位となり自己ベストタイムを更新した。12周目、#32彌榮選手の転倒により16位となった後は#49荒瀬選手と僅差のポジション争いとなったが、僅かに及ばすそのままフィニッシュとなった。惜しくも第3戦SUGOに続くポイント獲得はならなかったが、明らかに成長の跡が見え、次戦以降に期待の持てる走りとなった。

又、ドクターストップにより欠場を余儀なくされた吉田選手の巻き返しにも期待したい。

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