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2024.10.18 MFJ

悲しみを超えてチームは前に進む 【芳賀瑛大/ 横山尚太】

オートポリスで起こってしまった悲しいアクシデントで大切な仲間を亡くしてしまったNITRO RACING。21歳になったばかりという短い人生に幕を閉じた芳賀涼大の葬儀を終え、すぐにチームは、岡山国際サーキットに向かい、事前公開テストに参加した。真夏のような厳しい暑さに見舞われたが、チームは黙々と作業に没頭した。

レースウイークに入ると気温は下がったが、それでも9月下旬にすると高い気温となった。事前テストで足踏みしていたJSB1000クラスの瑛大は、ベースアップを図るべく、マシンセットを変更するが、なかなかタイムにつながらない。土曜日の公式予選では、1分33秒438と自己ベストは更新するものの、フィーリングはよくなかった。チームはデータを検証し、さらにセットを詰めたところ、決勝朝のウォームアップ走行で一気にフィーリングが向上しレースに挑んだ。

最初のスタートでは、直後のモーターサイクルシケインが大渋滞していたので落ち着いてクリアして周回していたら赤旗中断。残り15周で再スタートが切られることになる。2度目のスタートは、うまく決まりポジションを上げるとポイント圏内を走行。しかし、タイヤが厳しくなってくると2人にかわされてしまう。前のライダーをかわせば15番手となるだけに1コーナーで仕掛けて行くが、ラインが交錯。接触を避けるため転倒は免れたもののコースアウトしてしまう。大きく遅れてしまったが再びコースに戻った瑛大は、しっかりチェッカーフラッグを受けレースを走り切った。

ST1000の横山は、調子良く事前テストを終えていたものの、金曜日の1本目でマシントラブルが発生。トップとの差を詰めていきたかったが、ここで流れが崩れてしまう。それでも予選は10番手につけ、決勝でも作本選手と9位争いを繰り広げていた。レース終盤に1台にかわされ10番手でゴールするが、トラックリミットのぺナルティを受け一つ降順し11位となった。



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