独走のトップチェッカー【島津 舞央】
第9 戦決勝レース
アウト側スタートだったので、狙い通りに1 コーナーはアウト側で粘って2 コーナーのイン側に行き、そこからのポジションアップを狙っていきました。しかし、2 コーナーで後ろから押されてバランスを崩して立ち上がりが遅れ、10 位までポジションを落としてしまいました。そこからは周囲よりも明らかに私の方がペースがよかったのですが、抜きつ抜かれつを繰り返しながら順位を上げていき、6 位となりました。
第10 戦決勝レース
第10 戦は第9 戦のベストタイム順により、5 番手スタートとなりました。最終戦なのでペナルティを恐れずどんどん攻めていこうと思いました。スタート時は、コリドーラインを出てイン側に行き、3 番手まで上がりました。そして、2 周目くらいからペースをうまく上げていくことができ、少し開いていたトップ2 台との差を詰めていきました。3 周目にトップ2 台よりも自分のペースの方が速いと確信し、最終コーナーで2 番手のインに入りポジションを上げました。そして、2 位のポジションを守るためにホームストレートでは1 コーナーに向けてのイン側ブロックラインを取ったのですが、そのままの勢いで1 コーナーで1 位のマシンに仕掛けることができ、トップに上がりました。その後、代わって2 番手に上がってきたマシンに5 周目の最終コーナーで抜かれて2 番手に落ちましたが、トップを走れるペースがあることが分かったので、焦らずに相手の弱点をよく見て仕掛けていこうと思いました。ピットからも抜かずについていくようにサインが出ていたのでトゥーノーズの状態で仕掛けるのを待っていましたが、トップのペースが遅く後ろのマシンが追い付いてきて、一時後続に抜かれてしまい3 位に落ちてしまいました。すぐに次のコーナーで抜き返すことができたのですが、その競り合いでトップと少し離れてしまいました。そこで、「次にトップに追いついた時は待たずにそのままの勢いで抜く」と決めて再びトップを追いました。そして、11 周目にチャンスが訪れました。バックストレートエンドの3 コーナーで一発でオーバーテイクを決め、トップに立ちました。3 コーナーで抜くとそこからの得意なS 字で少しマージンを得られると思い、そこを狙っていました。その後、トップに立った周から2 周連続でファステストラップを更新して、そのまま2 番手以降を大きく引き離し、独走でトップチェッカーを受けました。AUTOBACS GPR KARTING SERIES 初の女性ウィナーとなることができました。