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2024.11.13 SUPER GT

奮闘の5位フィニッシュ【関口 雄飛、中山 雄一】

11月3日(日)SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の決勝が⾏われ、7番グリッドから精励恪勤に勝利を目指していったスタート担当の関口は、オープニングで2台をかわして5位にポジションアップ。膠着したレース展開の中で2回のFCYを挟みながらトップ差20秒以内をキープ。上位陣のピットインとともに24周を終え中山と交代。その後も遅い⾞両の後ろでFCY中に前との差を拡げられる不運もあったが、前後とのギャップが一進一退の緊迫した状況の中で、中山が⻑い第2スティントでマネージメントしながら最後まで懸命なドライビング。幾度も中断された雨の公式練習⾛⾏から始まり雨の公式予選、一転して快晴となった決勝と、このレースウィークは難しい状況ながらも奮闘の5位フィニッシュとなった。ドライバーポイントは6点を獲得しランキング6位(計45点)に、チームポイントは9点を獲得しランキング6位(計60点)となった。第5戦の延期分となる次戦最終戦は、12月7日(土)・8日(日)に鈴⿅サーキットにて300kmレースとして開催される。

■事前情報
前戦第7戦オートポリスでは、4年ぶりとなる歓喜の優勝を飾ったDENSO KOBELCO SARD GR Supra。いよいよ2024年シーズンも残り2戦で、第5戦鈴⿅の延期がなければ最終戦であった第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」。11月2日(土)午前に公式練習、午後にQ1+Q2のタイム合算式の公式予選、3日(日)決勝は13時スタート。レースは、300km(63周︓約2時間)で争われ、ピットストップは1回。1人のドライバーの最大運転周回数は42周まで。サクセスウェイトは現獲得ポイントとイコールとなる39kgを搭載する。重量増によるもてぎでのタイムの落ち込みは、39kgだと約0.6秒ほど。タイヤの持ち込みセット数はドライ4/ウェット5セットで、決勝スタートまで使うドライのマーキングは4セットとなる。 モビリティリゾートもてぎは北関東に位置し、中低速の様々なコーナーを配したストップ&ゴーの多いレイアウト。オーバーテイクポイントが意外と少なく、非常に抜き難いため予選順位が重要視されるコースである。チャンピオンを争うタイトル挑戦権を懸けた最後の関門でふるいにかけられるため、各⾞とも公式予選から激しく僅差の過酷な戦いが予想される。ランキングリーダーとはドライバーズタイトルで14ポイント差であり、タイトルを狙うには大量得点を残り2戦とも獲得して、ランキング上位より前でフィニッシュが望まれる。今回もフルポイントを狙ってチカラの限りを尽くし、まずはグリッド前方を獲得するという最初のミッションをクリアし、脇阪寿一監督のもとチーム一丸となって、全⼒を尽くして務め励み、決勝は精励恪勤(せいれいかっきん)に勝利を目指していった。

■公式練習⾛⾏
2日(土)9時から開始された公式練習⾛⾏は、気温15度/路⾯温度18度と、肌寒く冷たい雨の降りしきる中で混⾛セッションが始まった。まず関口が、クルマの確認のために1周⾛⾏するとコースアウト⾞両があり、すぐに赤旗中断。8分後に再開され、3周目に1分57秒887の6番手タイムをマークした関口。だが再び雨が強くなってコースオフ⾞両が多くなって、9時15分頃に2度目の赤旗中断。雨は強く、約25分間中断され、9時40分から再開。公式予選も雨と予想されるため、関口がウェットでのセットを進めていった。約6分後に3度目の赤旗で、9時52分から再開。10周目からは中山がステアリングを握ってコースインしたものの、すぐに4度目の赤旗中断に。気を取り直して10時15分から再開された中、12周目に中山が1分53秒577のその時点で8番手タイムをマークした。そのまま次の周もコンマ9秒ほど削りながら周回していたところ、残り2分でコースオフ⾞両があったため、5度目の赤旗でそのまま混⾛セッションが終了。この後、さらに天候が悪化し、GT300クラス専有セッションが途中で赤旗終了し、GT500クラスの単独セッションもキャンセルされ、わずか13周⾛ったのみで公式練習は終了となった。セット調整も十分に進められないまま⾛⾏がキャンセルされる結果となり、公式練習⾛⾏は、混⾛セッションでのベストタイムのままで11番手となった。雨となるであろう午後の公式予選に向けては難しい状況となった。

■公式予選
2日(土)25分遅れの14時53分から開始されたタイム合算の公式予選Q1は、気温18度/路⾯温度19度で雨量が多いウェット路⾯。午前中、⾛⾏不⾜もチームとクルマを信じて乗り込んだ関口。ミディアム系のウェットタイヤを選択し、開始すぐにコースインした関口は、タイヤを丁寧に温め、雨量が多く滑りやすく、タイトロープを渡るかのような難しいコンディションの中で3周目からペースアップしてアタック。3周目に1分51秒858の8番手タイム、4周目に1分50秒835のその時点で3番手タイムを記録。5周目もアタックを続け、セクター1を、前周からコンマ2秒以上削って28秒0台を計時、続くセクター2もコンマ1秒削る勢いのある⾛り。セクター3もコンマ1秒削ってきて、期待がかかるセクター4で僅か0.06秒ほど前周から遅れた結果、自己ベストをコンマ4秒以上削る、踏ん張った⾛りを⾒せて、1分50秒408の5番手タイムとなった。

2日(土)15時49分のQ2開始時点は、気温18度/路⾯温度19度のまま。雨量は少なくなったがウェットの難しいコンディション。関口と同じミディアム系ウェットタイヤを装着した中山は、早めのペースで前後の間隔をコントロールしながら5周目アタックと決めてタイヤを温めて⾏った。5周目セクター1を関口とほぼ一緒のタイムで⼊り、続くセクター2をコンマ2秒以上削り、セクター3もコンマ2秒削った中山。大きな期待がかかったセクター4で僅かにロスしてしまい、24秒59と前周タイムを削れずタイムがあと一歩伸びずに1分49秒893の11番手タイム。ウェットコンディションながら非常に僅差となったQ2で、ほんの少しのロスで大きく順位が変わる厳しいQ2の結果、公式予選合算タイムでは7位となった。まだドライセットを確認できていないが、チームが一体となって7番グリッドから晴れとなるであろう決勝での逆襲を誓い合って、明日の決勝への準備にとりかかった。

■決勝
3日(日)11時30分から20分間⾏われたウォームアップ⾛⾏は、まず中山が決勝へ向けて使っていないドライタイヤのベディング(皮むき)を数セット⾏い、3周目からは関口が上位タイムを刻みながら6周目に1分39秒916の5番手タイムを計時、8周目から再び中山が⾛⾏してクルマとタイヤを確認。ウォームアップはトータル10周を⾛⾏し、1分39秒916の5位で決勝への準備を終えた。決勝前には、歴史あるラグビーの強豪チーム「コベルコ神⼾スティーラーズ」に所属し、共同キャプテンも務める、ラグビーの世界的スーパースター:ブロディ・レタリック選手がチームの応援に、2024年パリオリンピック・フェンシング 個人・⾦メダリスト&男子エペ団体・銀メダリストの加納虹輝選手が中山雄一選手を応援に来場。決勝前のピットは華やかな雰囲気に包まれた。

■決勝レース

第1スティント
関口がオープニングで2ポジションアップ︕ 3日(日)気温21度/路⾯温度32度の中、13時から栃木県警パレードラン&フォーメーションラップがスタート。ソフト側ドライタイヤを装着して、7番グリッドから精励恪勤に勝利を目指していったスタート担当の関口は、オープニングで14号⾞と16号⾞の隙を突いて一気にかわして2つ順位を上げる5位にポジションアップして場内を沸かす⾛り。抜き難いもてぎのコースで、その後は膠着したレース展開となった中で2回のFCYを挟みながらスティント前半はトップ差10秒以内に、スティント後半で差を広げられたがトップ20秒以内をキープする⾛り。上位陣のピットインとともに24周目に関口をピットに呼び戻した。

第2スティント
中山が最後まで懸命なドライビングで5位フィニッシュ 中山も関口と同じソフト側ドライタイヤを装着。素早いピットワークで送り出すと、アウトラップから速さを⾒せる中山。遅い⾞両の後ろでFCY中に前との差を拡げられる不運もあったが、前後とのギャップが一進一退の緊迫した状況の中で、中山が⻑い第2スティントでマネージメントしながら最後まで懸命なドライビング。幾度も中断された雨の公式練習⾛⾏から始まり雨の公式予選、一転して快晴となった決勝と、このレースウィークは難しい状況ながらも奮闘の5位フィニッシュとなった。ドライバーポイントは6点を獲得しランキング6位(計45点)に、チームポイントは9点を獲得しランキング6位(計60点)となった。第5戦の延期分となる次戦最終戦は、12月7日(土)・8日(日)に鈴⿅サーキットにて300kmレースとして開催される。

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